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SOLAZ 都立大学

コモンズデザイン

    :日本大学理工学部

     まちづくり工学科

     落合正行研究室
構造設計:mhr / 梅原智洋
機械設計:ジーエヌ設備計画
電気設計:アディス
施 工 :青木工務店
所在地 :東京都目黒区
用 途 :集合住宅
敷地面積:369.20m2
延床面積:400.73m2
階 数 :地上3階
住戸数 :7戸
© 髙橋菜生

© 矢野紀行(4,7,8,14,17枚目)

​住み続けるために集まって暮らす

「SOLAZ都立大学」は、長年暮らした土地への愛着と近隣関係を継承するために建てられた、オーナー住戸を含む全7戸の集合住宅である。オーナー住戸が近隣から孤立しないよう、今までの戸建てのような街と繋がった住まいのあり方を引き継げないかと考え、敷地内に街を引き込んだような共用部を持った集合住宅を試みた。

建蔽率50%を捉え直す

第一種低層住居専用地域・建蔽率50%の本計画地は床面積を重要視する不動産事業において価値を付けにくい土地だが、一方で50%の空地が必然的に生まれるということでもある。そこで敷地全体で空地を使い倒し、裏のない計画とすることで建物+αの付加価値をつくることを目指した。近隣には北側に建物を寄せて南側に日当たりのよい庭を確保している住まいが多いなか、本計画では建物を南側に寄せて窓先空地で必要な幅の専有庭を設け、残りの空地を活かして北側に居住者の顔が見える「まちのこみち」を計画した。道路に対しては近隣の方との立ち話などができるように建物をセットバックした「ひきこみのにわ」を設け、1・2階のヴォリュームを東西2棟に分けることで上階まで顔が見える切り通し空間とし、居住者が一時的に専有して利用できる「まちのたまり」や希望者が利用できる「ちいさな畑」を配置した。このように敷地全体にわたり空地を適切にデザインすることで、住宅街の窮屈さを感じさせない敷地内外へと広がりのある集合住宅の在り方を目指した。

居住者の顔の見える風景――まちのこみち

誰が住んでいるか分からない場所ではなく、お互いが程よい距離感で生活ができる場所としたいという施主の思いから、すべての住戸が面している北側の「まちのこみち」では居住者の顔が見える仕組みを試みた。住戸の屋外専有部として利用できるように住戸内の土間仕上げが外まで連続した「つづき土間」、住戸同士を適度な距離感で繋げる袖壁とベンチ、建物全体を眺められる中央に配置したヤマボウシベンチ、北側に面した外壁は耐力壁ではない木造とすることで大きな窓をつくった。住戸は南北の両側に庭やバルコニーを持ち、通常水回りが集約されてしまう住戸内の北側も豊かになった。鉄筋コンクリート造と木造の混構造は、まちのこみちに木造屋根の軒が連なる風景をつくっている。屋外階段にあえて鉄筋コンクリート階段と鉄骨階段の両方を採用するなど、素材や構造が適度に混ざりながら住人の営みが緩やかに滲み出す仕組みをつくることで、街のような雰囲気となることを目指した。

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