オリジナルレンガタイルの企画製作会社を長年営んでいるクライアントの住宅である。
歴史ある神社の参道に面した敷地であることに配慮し、参道に昔から存在しているような佇まいでありながらも、新しいレンガタイルの表現を模索した。
焼成レンガタイルで製造される色幅ごとに種類分けを行い、濃淡の差で複数のグループを作成し、地上から空に向かって斜め方向に濃→淡となるよう貼っていくことで空に近づくにつれ建物が周辺環境に馴染んでいくようなグラデーショナルなファサードを計画した。
またレンガの表情を柔らかくさせる為に、仕上げに白化粧をレンガタイルに施している。さらにコンクリートの打ち継ぎ目地が目立たないように、目地上の水平ラインはレンガタイルを縦貼とすることで、ファサードのアクセントとしている。
レンガタイルが空に近づくにつれて明るい質感となることで建物の輪郭はぼやかされ、参道に寄り添いながら共に時を刻むに相応しい佇まいが生まれている。
外壁だけでなく室内壁面にも明るいグレー色のレンガタイルを採用したことで、自然光がレンガの表情を刻々と美しく変えていく、光と影の移り変わりを楽しむことのできる家となっている。
オリジナルレンガタイルの企画製作会社を長年営んでいるクライアントの住宅である。
歴史ある神社の参道に面した敷地であることに配慮し、参道に昔から存在しているような佇まいでありながらも、新しいレンガタイルの表現を模索した。
焼成レンガタイルで製造される色幅ごとに種類分けを行い、濃淡の差で複数のグループを作成し、地上から空に向かって斜め方向に濃→淡となるよう貼っていくことで空に近づくにつれ建物が周辺環境に馴染んでいくようなグラデーショナルなファサードを計画した。
またレンガの表情を柔らかくさせる為に、仕上げに白化粧をレンガタイルに施している。さらにコンクリートの打ち継ぎ目地が目立たないように、目地上の水平ラインはレンガタイルを縦貼とすることで、ファサードのアクセントとしている。
レンガタイルが空に近づくにつれて明るい質感となることで建物の輪郭はぼやかされ、参道に寄り添いながら共に時を刻むに相応しい佇まいが生まれている。
外壁だけでなく室内壁面にも明るいグレー色のレンガタイルを採用したことで、自然光がレンガの表情を刻々と美しく変えていく、光と影の移り変わりを楽しむことのできる家となっている。
高幡山の家
共同設計:櫻井春美
構 造 :m h r
植 栽 :風(ふわり)
施 工 :木村工業
所在地 :東京都
用 途 :個人住宅
敷地面積:169.43m2
延床面積: 60.70m2
階 数 :地上1階
© PEP PHOTOGRAPH
© HYG ARCHITECTS(4枚目)
多摩丘陵地の南側斜面にある住宅街に建つ平屋の木造住宅である。
クライアントはハイキングや渓流釣りなどのアウトドアを趣味とし、そこで感じていた自然の美しさや繊細さ、自然や季節の移ろいを日常の生活の中でも感じながら住むことができる家を希望した。
そこで各部屋は小さいながらも全体で広がりのあるおおらかな空間を計画した。
シンプルな矩形の部屋を数珠つなぎに連ねることで空間に面積以上の広がりが生まれるとともに、それぞれの場所は独立した使い方が出来る。また矩形同士をずらすことで建物と庭との一体感が生まれ、天候や光を最大限感じることのできる空間となる。
それぞれの部屋は居場所に応じた特徴的な光環境となるような設えとし、それらの部屋が繋がることで多様な光に満たされ、光を通して自然と対話しながら生活することのできる家となった。